今回は美しすぎる刑務所としてしられている旧・奈良監獄を紹介いたします。
現在は老朽化の為、閉鎖していますが、S21年~H29年迄奈良少年刑務所として使用されていました。近鉄高の原駅からバスで10分程、閑静な住宅街に溶け込む様に赤いレンガ造りの外塀、ロマネスク建築様式の大きな表門が現れます。そのデザインが大変美しく刑務所というダークなイメージが全く感じられません。
明治41年、山下啓次郎氏(ジャズピアニストの山下洋輔氏の祖父)により設計されました。
明治の五大監獄全て設計した監獄建築家だそうです。旧・奈良監獄は国の重要文化財にも指定されています。
舎房は5棟から成り中央看守所を中心にハビランドシステムという構造で放射線に配置されています。
2階の廊下は床の中央部分に網状の鉄格子がはめられ下層階まで一気に監視できます。
収容定員696人、多くの受刑者を少ない看守で管理する為非常に効率的な設計になっています。
さてこの建物は3年後星野リゾート監修により高級ホテルとしてオープン予定ですがいったいどのような内装になるのでしょうか?! 独居房、雑居房をシングルルーム、ツインルームとしてそのまま活用する居室面積では大変狭そうですね。
歴史を引き継ぎ保存活用されることは嬉しく楽しみではありますが、当時の姿が失われてしまうのはレトロ建築愛好家の私としては少々残念でもあります。監獄からリニューアルの際にはホスピタリティーの高いゆっくり寛げるホテルに生まれ変わって欲しいです。
コロナ終息時には是非一度宿泊したいと思いますが、計画が随分遅れているようです。宿泊施設の少ない奈良にとって一石を投じる話題性のあるホテルとなるかもしれません。
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